翌日、友野としーちゃんに事の経緯を話せば、
『マジで!?それ、東阪先輩も陽伊代を好きってこと!?やったね!陽伊代!』
そう言って喜んでくれるしーちゃんと、
『マジかよ……。お前、それでこれからどうするつもり?』
となぜが神妙な面持ちの友野。
私もこれから悠太先輩とどうなっていくのか、その時はまだ期待100%でワクワクしてたんだ。
だけど……。
「しーちゃん……特別って、一体なんなんだろうね……」
「は?何また急に」
「もしかしたらさ、悠太先輩の言う特別って“特別うるさい”とか“特別面倒臭い”とか……そういう特別だったりして……」
「……あんた。またこじらせ始めたわね」
だって、だって……。
あれからの悠太先輩ときたら……
全く何も変わらないんだもの!!
今朝だって……––––––
『悠太先輩!おはようございます!!』
『おはようピヨちゃん』
下駄箱前で悠太先輩を待ち伏せしていた私は、下駄箱へと入ってきた悠太先輩にすかさず駆け寄る。
『あの!今日は悠太先輩にお弁当を作ってきてみました!!」
『……あーうん。そう……(嫌な予感)』



