悠太先輩は、床に屈む私の所までフラッとやって来ると、同じように屈みこんで、怪我をした私の手を取るなり–––––––
!?!?!?
血の出ている私の指を自分の口に入れた。
「……っ」
悠太先輩の唇は、やっぱりもの凄く熱くて、その熱が、指先から私に移ってくるみたいに私の身体も熱くなる。
目を見開いたまま身体も固まってしまって、動くことが出来ない。
すると、ちゅっという音を立てて悠太先輩の唇が離れていく。
「……ガラスは刺さってないみたいだね」
そう言って。
「……っ!」
…ズルイ。
ズルイズルイズルイ。
「悠太先輩は……ズルイです…っ!」
ボロボロと零れ落ちてくる涙。
私の目から溢れては、床へと落ちて行く。
「何でそんなに優しくするんですか!?何でそんなに思わせぶりなことをするんですか!?
私なんて、絢先輩みたいに悠太先輩の特別になんかなれないのにっ…何で、優しくなんかするんですか……」



