––––––グツグツグツグツ……
「ってあぁぁ!!!焦げるっ!!!火っ!火止めて!ああぁ!!お、お皿っ!!!お皿どこ!?」
あ。
と思った時には、もう遅かった。
悠太先輩のお家の食器棚からめぼしい食器を見付けて手に取ろうとした。
その時––––。
––––––––ガシャン!
慌てていたのがいけなかった。
私はまんまと手を滑らせ、床に叩きつけられた食器は、見るも無惨に割れてしまった。
ゆ、ゆ、ゆ、悠太先輩の食器がぁぁぁ!!!
「何やってんの?」
「悠太…先輩…」
台所への入り口を見れば、そこには怠そうに壁にもたれかかる悠太先輩の姿。
「遅いと思って来てみれば」
「ご、ごめんなさい!!!悠太先輩の食器割っちゃって!!!本当にごめんなさい!!!必ず同じのを買って来ます!!!これも、直ぐに片付け…………っ!」
割れたガラスを集めようとそれに触れれば、指先に鋭い痛みが走る。
指先を確認すれば、ガラスで出来た傷口から血が盛り上がってきていた。
「切った?」
「へ、平気です!あはは。私何やってるんですかね!本当バカ…………っ」



