敵いっこないじゃんか。
悠太先輩には、もうこんな存在が側にいるんだもん。
いくら頑張った所で、私が絢先輩のポジションになれるわけがない。
「……ん……絢?」
「お。生きてた生きてた」
目を覚ました悠太先輩が、絢先輩の手首を掴む。
「お粥持ってきたけど食べれる?スポドリもあるよ」
「……サンキュ……喉乾いた……」
悠太先輩は、怠そうに身体を起こすと、
「……あ」
「先輩っ!!」
目眩がしたのか、よろめいてしまって……。
「悠太先輩!大丈夫ですか!?」
あたしが身体を支えれば、その目を大きく見開いて私を凝視した。
「何で……ピヨちゃんがいるの?」
そう聞かれ、何と言おうか戸惑っているあたしに、絢先輩が助け舟を出してくれる。
「あんたを心配して来てくれたんでしょ」
だけど……。
「……学校は?まさか、サボったわけじゃないよね。そんな余裕、ピヨちゃんにあるはずないもんね?」
遠回しにそう言う悠太先輩は確実に……怒ってる。
喜んでくれるとまでは思ってなかった。
だけど、まさかこんな顔をされてしまうとは……。



