「どうしたの!?ヒヨコちゃん!?学校は!?」
絢先輩は、持っていた大きなバスケットを置いて屈み、心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
何てうるうるの瞳なんだ……。
こんな瞳で見つめられたら、男はコロッといっちゃうよ。
女の私でもコロッといっちゃいそうだもん。
「あ……えっと、悠太先輩が風邪だって聞いて。心配で……」
うん。もちろんこれも本当。
だけど、絢先輩が悠太先輩の初恋だって聞いて、悠太先輩と絢先輩を2人きりにさせたくない。
そう思って、居ても立ってもいられなくなってしまったのも…本当。
最低だ私。
絢先輩は、何も悪くないのに。
これがやきもちってやつなの?
やきもちなんて妬いたことないから知らないけど、何なのこの醜い感情は。
別に今2人が想い合ってるって言われたわけさじゃないのに、何でこんなに絢先輩を警戒してしまうのか。
今まで、悠太先輩がどんなに女の子と仲良くしてようと、無・無・無!!!!で突き通してきたのに。
醜い私の心、誰か浄化してくれ。



