とにかく!
あの感情を露わにすることの少ない悠太先輩が、こんなにも取り乱して笑っているなんて!!
ただただ凝視するしか出来ない私に、ようやく笑いがおさまってきた悠太先輩が、涙を拭きながら私を見て、
「もう…ピヨちゃん面白すぎて…俺ほんと笑い死ぬかも…」
まだ、笑いの混じった震える声でそう言う先輩は、「…てか、“してほしい”のかよ…!」と言ってまた笑い出す。
これは、おそらく私、やっちまいましたね。
全身の血がみるみる顔に集まってきて、間違いなく赤く発光しているであろう私の顔。
私はどうしてこうも、恥ずかしい事ばかりの人生なのか。
せめてもう少し考えた言動ができないものか。
うん。
とにかく私、いっぺん死んでこようか。
今度は本当に笑い止んだ先輩は、私に優しく微笑むと、私の前髪をかき上げる。
そして、柔らかく口角を上げながら、露わになった額に
やさしいキスを落とす。
何が起きたのか分からず呆然とする私。
今…何が起きた?
「他のヤツの話ばっかりするから、意地悪したくなった」



