「ぴよちゃん?」
怪しく囁く声もどこか色っぽくて、心臓も脳みそもオーバーヒート寸前。
もう最早先輩の欲しいものとか言ってる場合じゃない!
とりあえず離れなくては!!
この距離じゃ心臓が爆発するっ!!
そんな私の事なんかお構いなしで、俯く私の顎をそっと持ち上げる悠太先輩。
……え?
「俺が欲しいのは、コレ。」
「…っ!!」
ゆっくりと近づいてくる悠太先輩の顔。
“コレ”すなわち……
まさか……
まさ……
「だ」
「?」
「だめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「!?!?」
ビルの壁に跳ね返って、響き渡る私の咆哮。
「だめ!だめなんです!!絶対だめ!!!こういうのは!ちゃんと好きになってからじゃなきゃだめなんです!!!」
豆鉄砲でも食らったような顔をしている先輩の口を両手で押さえながら、なわば半泣き状態で叫ぶ私。
「したいです!私だって先輩としたいけど!!この欲に負けたら私は、絶対一生後悔するわけで!!!先輩のお遊び相手の方々の仲間入りして、喜べるかというと絶対にそれは無理なわけで!!!」



