まずいと思ったら、すぐに切り捨てればいい。
そうし易い環境を自分で築いて、そうやって自分を守って…。
知らなかった…。
知らなかったよ…。
そんな事も知らずに、私は悠太先輩を好きだと言っていたんだ。
気付かなかったわけじゃないのに。
悠太先輩の心の闇に全く気付かなかったわけではないのに。
自分の気持ちをぶつけるばかりで、
“悠太先輩の心の中に踏み込む勇気がないから”
と逃げていたのは私で。
今思えば、それで“特別になりたい”だなんてどの口が言えるんだって、酷く自分が嫌になる。
これじゃあ悠太先輩の周りの女子達と、何ら変わりないじゃないか。
「……っっ!」
「ひよこちゃん?大丈夫?」
「っっだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「「!?!?」」
突然雄叫びを上げる私に、何が起きたのか分からず目を白黒させている絢先輩と高梨先輩。
私はそんなのお構いなしに、頭を抱えてその場にうずくまる。
恥ずかしいっ!
悠太先輩と少しは距離が近づいたかも…だなんて、いい気になってた自分が死ぬほど恥ずかしい!!!



