毎日だって好きって言うよ。


「悠太ね。小学生の時にお母さんが家を出て行っちゃったの」


「…え?」


「それもね。男の人を作って」


悠太先輩の…お母さんが?


「子供のあたしから見てもね、地に足の着いていないような、フワフワして、どこか危なっかしいお母さんで。
それまでも、何度も浮気を繰り返しては家の中引っ掻き回して、挙げ句の果てには悠太も悠太のおじさんも全部捨てて、他の男と蒸発しちゃったの」


絢さんは、空になった手元の缶に目を落としながらゆっくりと悠太先輩の残酷な過去を語る。


私は、奥歯を噛み締めて、ただひたすらにそれを聞いている事しか出来ない。


「その頃の悠太ね、ちょっと精神崩壊気味だったの。必要な事しか話さないし、何を言われようと笑わないし。
あと、異常に女の人を嫌悪してた。
その時の担任の先生が女性でね、触られると蕁麻疹が出るくらい」


「…それって…!!」


「そう。悠太のお母さんの散々な行動のせいで、思春期だった悠太は心に深い傷を負ってしまった」