「俺達悠太と付き合い長いんだ。俺は中1からで、絢なんかは幼稚園も一緒。まぁ、いわゆる幼馴染ってやつだよね」
おぉ!幼馴染!!
悠太先輩にそんな存在がいたなんて、全然知らなかった。
悠太先輩、プライベートの事は一切話さないし、そこらへん謎なんだよな。
「私、てっきり絢先輩こそ悠太先輩のお遊び相手なんだとばかり思ってました…」
「すみません…」と頭を下げれば、
「いーのいーの!よく間違えられるから!」
と言って、手をパタパタさせながら笑っている絢先輩。
それを見て、また胸の奥で何かが引っかかる。
絢先輩こんなに優しくて、いい人で、
先輩の遊び相手でもなくて…
それなのに、私は一体何が引っかかってるんだろう?
「高校入ったばっかの頃とかは、よく悠太の彼女に間違えられてさ。私も岸中とかによく因縁つけられたりしたの。あいつら、悠太はみんなでシェアする高価なアクセサリーみたいに思ってるからさ、悠太が本気で誰か1人のモノになるのが気に食わないのよ。最悪なやつらでしょ?」
絢先輩は、苦虫を噛み潰したような顔で岸中先輩への嫌悪感を丸出しにしている。
でも、絢先輩の考えは心から同感だ。



