頭にきてキッと睨みつければ、私を見下ろしほくそ笑む岸中先輩。
さすがにちょっと…頭にくるかも…。
自分の額に、ピキッと青筋が立ったのか分かった気がした。
相手にしたら…この人の思う壺なのに…!
でも、もう我慢ならーーーーーーんっ!!!!
「いい加減に…っ」
“いい加減にしろ!”そう言おうとした。
だけどその瞬間、甘い香りがフワッと香って、
私の前をサラサラのストレートヘアが舞う。
その人は、まだ私の周りに散らばっていたノートを拾い上げ、天使のような笑みを浮かべながら、私に「はい」と言ってノートを差し出してくれた。
「あ…ありがとうございますっ!」
「いいえ」
ニコッと笑ってみせる彼女は、物凄く綺麗な顔立ちをしていて、それでいて可愛さを含んだパーフェクトと言わんばかりの容姿。
アーモンド型の大きな目に小さな形の良い顔。
色白で、だけど健康的で、まさに憧れの女子だ。
「片瀬…」
岸中先輩の表情が、どことなく歪む。
「岸中。まだこんな事してんの?あたしの時とやる事なんも変わってないね」



