「わぁっ!!」
「おっとー」
右肩に激しい衝撃を受ける。
そのせいで、完全にバランス崩した私は、私の手から廊下に散らばるノート達と一緒に、鈍い音を立てて廊下に倒れ込んでしまった。
散乱したノート。
地面にへたり込み呆然している私に突き刺さる周りからの視線。
ちょ…待て待て。
何だこの状況は‼︎
「ごめーん。わざとじゃないんだぁー」
はっ‼︎
この声はっ‼︎‼︎
聞き覚えのある声に、すぐさま顔を上げれば、そこには長い髪の毛をクルクルと指で巻きながら、片方の口角だけを上げて不気味に嘲笑う、
岸中先輩…とその仲間達の姿。
この人…
今の絶対にわざとだ!!!
どうせ、体育祭実行委員の時、悠太先輩にこっ酷くフられたのは私のせいだとかなんだで、腹いせのつもりなんだろう。
諦め悪いなこのやろぉぉぉ!!
そう言ってやりたいのはやまやまだけど、こういうのは…シカトに限るっ!!!
フンッと小さくため息だけ吐いて、私は辺りに散らばったノートを集める。
岸中先輩の足元にあるノートを取ろうとすると、
–––––ガッ
「あ。ごめんごめーん。間違って蹴っちゃったー」
取ろうとしたノートは廊下を滑り、手の届かない場所へ。



