「ど…どういう事!?客観的に見て、そう見えるって事!?」
「陽伊代汚い。口の中のやつ飲み込んでから喋って。」
完全に忘れてた…。
いや、忘れてたわけじゃない。
ただ、浮かれ過ぎていたんだ。
先輩との距離が縮まった気がして。
触れてもらえるのが、嬉しくて…。
完全に頭から抜け落ちていた。
【悠太先輩は、私を好きじゃない】
という事。
「私…もしかして今さ、ヤろうと思えばいつでもヤれる都合のいい女になってる…?」
斜め前の席で友野がブーッとコーヒーを吹き出して、「あんたも汚いわっ!!」と言ってしーちゃんに殴られていても、私は同情する余裕もなかった。
「おまっ…お前!ヤ、ヤヤヤ、ヤったのか!?」
「ヤってない!!」
「あんた達やめなさい!大声ではしたない!」
あ。
そうだ。
ここは、カフェの店内だった。
勢いで立ち上がった私達3人を見て、周りの人が頬を染めながらコソコソ言っているもんだから、私と友野はやたら恥ずかしくなって、同時にストンっと椅子に座り直した。



