最近の先輩は、私を突き放そうとする事が少なくなったように思う。


今だって、前だったらとにかく空気のように扱われて、いつの間にか昼休みが終わって、「バイバイピヨちゃん」(作り笑い)みたいな。


そんな日々だったのに…。


最近はそうじゃなくて…。


いや、相変わらず空気みたいに扱われているのは変わらないんだ。


だけど…なんと言うか…–––


「んー…」


「むぉ!?」


寝返りをうった先輩が、私の腹部に手を回す。



––––スキンシップが、やたらと増えたような…‼︎‼︎‼︎


「先輩っ…!あのっ…!」


そこには余分なお肉が沢山集まっておりまして!!!

お弁当食べ終わったばっかだから、余計にボリュームが!!!


無駄な足掻きだと分かっていながらも、お腹をへっこます。



ていうか、付き合ってもないのにこの体勢…

アリなんですか!?!?



「眠い…」


「え」


「ピヨちゃんお腹になんか貼ってる?すげーあったかい。」


「あ…カイロを…」


私のお腹を抱き枕にしながら、寝息を立て始める悠太先輩。


「って、寝ちゃ…った?」


私1人ドギマギするのは、ちょっと悔しい。