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「信じられない!悠太がリレーに出るって!」
「うそー!?めちゃくちゃ気になるっ!」
「スタート地点に行こうよ!手振ってくれるかもっ!」
「東阪先輩アンカーだって!」
行き交う女子が口々に悠太先輩の噂をしてる。
「ちっ。なんか、すごい事になってるわね」
参加選手のいるスタート地点に駆け足で向かおうとする女子達の波にあちこちぶつかられながら、迷惑そうに顔を歪めたしーちゃんがそう言った。
「悠太先輩…本当にリレーに出るんだ」
私達は、そんな人波を掻き分けながら、スタート地点ではなく応援席へと向かっていた。
悠太先輩がリレーに出るってだけで、こんな騒ぎになるなんて…。
さすがに、ここまでとは予想してなかった。
悠太先輩が体育祭に参加したくないと言った気持ちが、今ならよく分かる。
私なら絶対無理!!!
こんな大注目の中走るなんて!!!
こんな中、さっきみたいに転んだりしてみなさいよ!!!
それこそ、公開処刑だよっ!!!
「一体あんた、東阪先輩に何したの?脅したの?」
ひ、人聞き悪いよ!しーちゃん!



