毎日だって好きって言うよ。


そんな空気を破ったのは、第一走者がスタートするピストルの音。


「始まったみたいだね」


どうやらうちのクラスは、出だし好調みたいだ。



「陽伊代に…あまり期待を持たせないでください」


俺は、友野君へと再度目線を移す。


彼は、未だに俺を真っ直ぐと見据えていた。



「その気がないのなら、もっと本気で陽伊代を突き放してください」



彼の真っ直ぐさを羨ましく思った。


俺にはない、彼の長所だ。


同じように真っ直ぐなピヨちゃんには、きっとこういう子が似合うんだろうな。


そんな事を思う。


もし俺がピヨちゃんの親友だとしても、俺みたいなヤツなんかより、友野君みたいな子を選べと言うだろう。




…そう思うのに、なぜだろう?


この先も、ピヨちゃんの気持ちに応えられる日なんて絶対にやってはこないのに。


彼の言う通り、突き放すのが彼女の為なのに–––––––



「それは、出来ない」



俺は、最低なヤツだ。