言われた通りに集合場所に行けば、
「あ。」
「…どうも…」
そこには、あから様にピヨちゃんを見る目とは違う、鋭い視線を向けてくる友野君の姿があった。
「そういえば、友野君もアンカーだっけ。ピヨちゃんが言ってたよ。どうか、お手柔らかに宜しくね。」
俺も大概に白々しいヤツだなと思う。
100%の作り笑いを張り付けて、友野君にそう言ってみせる俺。
余裕のない部分を悟られないように。
友野君は俺とは対照的に、全身から敵意を滲ませている。
「先輩のクラスの人達が、嬉しそうに騒いでました。サボるって言ってた先輩が、急に走る事になったって。絶対に参加しないと思ってたのにって」
友野君の眉間に皺が寄って、その視線が俺を真っ直ぐと射抜いてくる。
「先輩をその気にさせたのって、陽伊代ですか?」
俺は、そんな彼の視線を真っ向から受け止めた。
「だったら、何?」
少しの間の沈黙。
まるで俺達のいる場所だけ、違う空間のように感じる。



