毎日だって好きって言うよ。



「あっれー?先生いないじゃん」



––––––え?



聞き覚えのある声がして、俺は思わず身を起こす。


「あーしまったなぁ。救護テントに行かなきゃだったか」



ベッドを仕切っているカーテンのせいで見えはしないけど、


この声は間違いなくピヨちゃんの声だ。


何でこんな所に…?


「んー。ま。いっか。勝手に使っちゃえ!消毒液ー消毒液ー♪」


ケガでもしたのか?


…それにしたって、独り言が多いな。


「あったあった!ってコレ、目薬かーい!」



ちょ…ひ、一人ノリツッコミかよ…。


笑いを堪えるのに必死な俺は、一人ベッドの上で悶絶していた。




すると、窓から入り込んだ強い風がカーテンを大きく揺らす。


「わ!風つよっ!窓閉めないと色んなの飛んじゃうよ!」


躊躇なく、俺のいる場所を仕切るカーテンの中に入ってくるピヨちゃん。


真っ直ぐに窓へと向かうと、静かにそれを閉めていく。



ピヨちゃんが、肩より少し長めの柔らかそうな黒髪を風にさらわれないよう耳にかける姿に、


不覚にも心臓が邪な音を鳴らした。