いや、“始めは”じゃない。
今だってそう思ってるよ。
それなのに俺は何で、あの子を構うんだろう?
突き放しても離れないのなら、突き放し続ければいい。
そうすればいつか、あの子だって心が折れて、俺から離れて行くだろう。
例えそれで、あの子が傷付いたとしても、あの子には側にいて、想ってくれる人がいるじゃないか…。
さっきの光景が浮かんでくる。
他意はないにしても、友野君を抱きしめるピヨちゃん。
恐らく、友野君はピヨちゃんに恋愛感情を抱いているんだろう。
そんなの今までの言動と、俺に対する態度を見ていればバレバレだ。
ピヨちゃんに抱きしめられる友野君の顔ったら。
…真っ赤になって、嬉しそうな顔で……––––
––––––イラッ
あーほら。
またイライラする。
何で俺が、こんな気持ちにならなきゃいけないんだ。
何であの時、他の男にあの子を触らせたくないと、一瞬でも思ってしまったんだろう。



