「陽伊代。男子が終わったら、すぐ女子も徒競走だろ。準備しとけよ」
「…うん。そうだね…」
先輩の去って行った方向に後ろ髪惹かれながら、私は先を行く友野の後を追いかけた。
*
「陽伊代!大丈夫!?」
うん。
こうなる事は、薄々予想していましたとも。
「だ、大丈夫大丈夫!!あはははは!!」
はい。
只今の状況を解説致します。
1年女子、徒競走。
私、水島 陽伊代は第8走者。
友野の活躍を見た私は、無駄に張り切っておりました。
『今年は絶対1位とってやる!!』
まず、この時点で気付くべきだった。
私の最も不得意とするものが、“走る”事だということに。
––––––べしゃ!!
日頃の運動不足と元々の運動オンチが祟ってか、ゴール目前にして足のもつれた私は、
公衆の面前で華麗なスライディングを決める羽目になる。
もちろん結果は、最下位。
いや、もう最早順位なんてどうでもいいんだ。
問題は、
ものすっっっっごい恥ずかしいということっ‼︎‼︎‼︎



