出来ることならその頃には彼女でありたい!

いや!あわよくば、悠太先輩のお嫁さんに…ってキャッ♡


「妄想中悪いけど、そのプログラム友野の愛も入ってるけど、いーの?」


「………そうだった。」


ダメじゃん。


妄想の世界から一気に引き戻された私は、抱きしめていたプログラムを応援席の椅子の上に雑に放ると、辺りを見回した。


「そういえば、友野は?」


普段ならここで「おい。」とか言ってツッコミが入るとこなんだけど。


「友野なら、男子の徒競走に行ったよ」


「あ!そうじゃん!私達も応援しに行かなきゃだよ!しーちゃん!」


「えー?よくない?どうせあいつ1位でしょ?
転びでもしたら面白いけど、期待は出来ないしなぁ」


みなさん!

悪魔!悪魔がここにいますよ‼︎


「なんつーこと期待してんのっ!友野が白組に貢献する所見てやらなきゃ!友野泣くよ⁉︎」


「確かにそれは鬱陶しいな。よし。陽伊代行ってこい。」


「……。」


行く気、ナシですね。



とりあえず、悪魔で魔王なしーちゃんを応援席に残して、私は男子の徒競走が見える場所に移動することにした。


ゴールの辺りで待ってるか…。