が、友野の暴走モードは、しーちゃんの華麗な右脇腹フックにより即座に強制終了。



友野よ。

安心して眠りたまえ。

ちゃんとお前の遺言通り、お前の骨は海にまいてやるからな。



「東阪先輩すみません。また陽伊代がお邪魔していたみたいで。すぐ連れて行きますから」


「しーちゃん!私まだ悠太先輩とっ…!」


「おだまり!毎日毎日あんたってヤツは!東阪先輩に付き纏う前に自分のことちゃんとしなさいよっ!」


「あ!ちょっ…しーちゃんイヤっ!いやぁぁぁぁぁ!悠太先輩ぃぃぃ〜〜〜!!!」


ズリズリ引きずられるようにしてしーちゃんに連行される私に、先輩は「バイバイ。ピヨちゃん」と言いながら、ニッコリ笑って手を振っている。


先輩そんなあっさり!


私はまだ先輩といたいのにぃぃ〜〜!!!



倒れていた友野もふらふらと付いてきて、




今日も縮まらなかった先輩との距離を痛感させるように


–––––パタン


と屋上の扉が閉まった。