「可愛いですよね?この財布。実は新作なんですよ」
今日も店内に入ってくれるお客様はいた。諒が店員のふりをして声を掛けてくれたけれど、やっぱり「高い」と帰る子ばかり。
でも、今日はそれだけじゃなかった。あるバッグを見つめ、ずっとそこから離れないお客様がいたから。
普段は、あまり『おすすめです』とゴリ押しの接客はしないのだけれど、財布を見つめるその姿がジョルフェムを好きになったあの日の自分と似ているようで声を掛けずにはいられなかった。
「すごく可愛いですね。私、赤い財布が欲しいなと思っていて」
「赤の財布って、可愛いですよね。私も赤の財布使ってます。もうすごく気に入っていて、ボロボロになってもまだ使っているんですよ。きっともし、破けて使えなくなったとしてもずーっと大切に保管していると思います」
諒にまだその財布を使っているのかと呆れられ、新しい財布を買えと何度も何度も言われたけれど、やっぱりこの財布は私のナンバーワンだから使えなくなるまでは使い続ける。
今日も店内に入ってくれるお客様はいた。諒が店員のふりをして声を掛けてくれたけれど、やっぱり「高い」と帰る子ばかり。
でも、今日はそれだけじゃなかった。あるバッグを見つめ、ずっとそこから離れないお客様がいたから。
普段は、あまり『おすすめです』とゴリ押しの接客はしないのだけれど、財布を見つめるその姿がジョルフェムを好きになったあの日の自分と似ているようで声を掛けずにはいられなかった。
「すごく可愛いですね。私、赤い財布が欲しいなと思っていて」
「赤の財布って、可愛いですよね。私も赤の財布使ってます。もうすごく気に入っていて、ボロボロになってもまだ使っているんですよ。きっともし、破けて使えなくなったとしてもずーっと大切に保管していると思います」
諒にまだその財布を使っているのかと呆れられ、新しい財布を買えと何度も何度も言われたけれど、やっぱりこの財布は私のナンバーワンだから使えなくなるまでは使い続ける。

