「気づいたって何にだよ?」 すると優介は、「やっぱり気づいてなかったんだ」って、ニヤニヤした顔で俺に言ったんだ。 「君、さっきの女の子に膝枕してもらってたんだよ」 『それにしても、あー…。 何かわからんねーけど、頭にやわらかくてあったかいのが当たってる。気持ちいいな』 そういや、叫んだ時に、なんか動いた、ような。