「…………そんなこと、俺が知るわけねぇじゃん。本人に今度聞いたらどうだ。 そんなことより、今は少しでも早く寮に戻るぞ!」 「……それもそうだね」 俺たちはまたそろそろと階段を降り始めた。 でも歩き出してそんな経たないうちに、今度は優介がからかいをふくんだ声で俺を呼ん だ。 「ねぇ碧斗、さっき寝てた時に気づいてたの?」