時計塔か。 そうだとしたら、この階段の長さがかなりあるのも、うなづけるな。 となると校舎は4階建て、寮は5階建て……少なくとも10階以上はあるぞ⁈ うわぁ~……。 「ねぇ碧斗、僕も気になることがあるんだ」 俺は立ち止まって、優介を振り返った。 「なんだ?」 「あの子、多分ここの関係者なんだと思うけど、なんで魔法でケガを直さなかったんだろう?」