「えっ!?五百人!?」



補佐募集の貼り紙やら宣伝やらをしてから、早々と一週間が過ぎた。


窓から入ってくるすきま風と、差し込む暖かい日差しが心地良くて、あたしは仕事の最中にうとうととまどろんでいた。


そこへ、アゲートさんがやって来て報告した言葉を聞いて、一気に眠気が覚める。


「はい、約五百人からの志願書が送られてまいりました!!」


「ごひゃく…え、そんなに?」


あたしは正直驚いていた。


だって、新米王の補佐だよ?疲れるだけだと思うんだけど…。


…自分で言うのも何なんだけど。


「姫様、大人気ー」


横からライトが茶々を入れる。


あたしは一度睨んでから、アゲートさんに質問する。


「五百人全員と面接とかするんですか…?」


「いえ、まさか!勝手ながら、書類を見て能力のありそうな者を五名だけ選ばせていただきました」


これがその五人の書類です、とアゲートさんは五枚のファイルをあたしに渡した。


ザッと顔写真を見たところ、男性四人に女性一人。


みんな頭が良さそうな顔をしてる。


「この中から、一人を…」


「はい。面接だけでよろしいでしょう。その五人には、先ほど電報を送っておきました」