「一応、同期ですからね」
「そうそう。一応、な。公私混同してっと、厄介になる場合多いからなぁ」
へえぇー、と声を上げるあたしを見て、ライトはにやっと笑う。
「お二人とも、どうです?姫様は。お強いでしょう」
「は!?強い!?あたしが!?」
「まーな。あたくしが王?おっほっほーあたくしの天下の始まりですわ!!とか言う姫さんじゃなくて良かった、と俺は心から思う」
…そんな風に見られてたのか、あたしは。
「姫様の心の内は、しっかりと見させていただきました。我々は、全力を尽くし、姫様をお支えします。今回は、その件を申し上げるべく参りました」
セドニー長官がにっこりと微笑む。
あ、この人、女性にモテそう。
…なんて分析してる場合じゃなかった。
なんか嫌な言葉が。
「心の内って…あたし、さっき弱音しか吐いてない気がするんですけど!?」
…王なんて無理!!とも言ってしまったような…。
「自分の弱いところを認められるのは、とても強いことですよ」
ライトがサラッとかっこいいこと言うから、あたしは返答に困った。


