書いていた書類から目を移し、三人を見た。
ライトは扉の前で腕を組んで寄りかかってるし、ウィンはソファに腰掛けて足を組んでいる。
アズロは、窓枠に肘を置き、寄りかかるようにして、何かの書類を読んで…。
「あ――――――!!」
突然の大声に、三人が一斉に体をビクッとさせた。
けど、あたしは謝りもせずに、ずかずかとアズロに近づく。
「えっ?何?…あっ」
驚くアズロの手から、あたしは書類を引ったくった。
「…っ、やっぱり!あたしの書いた城内政策の考案書じゃないっ!!」
「机の上に置いてあったはずよ!」って言ったら、「落ちてた」って言われてしまった。
「君さぁー…、本当にそれ全部やるつもりなの?」
「…呆れてるでしょ」
「ちょっとね」
やっぱり、とあたしは少し肩を落とした。
「いーの。ライトだけは応援してくれてるから」
「…おい、俺は反対した覚えはねぇぞ」
ウィンが口を挟んできたので、あたしはベッと舌を突き出す。
「賛成するとも言ってくれなかったじゃないっ!」
「あのなぁ…」