「わ~、やっぱり人たくさんだね。」
そう言う私に

「これはいすぎだよね。」
そう言いながらポカーンと口開けてる華。

どうにか場所とりをして座って花火が上がるのを待っていた時だった

「あれ?咲希ちゃんと華ちゃんじゃね?」

そう、聞き覚えがあるこの声に振り返ると
そこには茶色の髪をセットし、ピアスをつけいかにも危ないオーラがでてる私の部活の先輩だった。

「かずき先輩じゃないですか!来てたんですね!」
そう答える私。華は愛想笑いをしながら会釈をした。

「来てたよ。はるかと俺とはるかの彼氏のりょうとの3人でね!」
はるかさん…学校で凄く綺麗って有名な2個上の先輩。

はじめて間近で見る顔はとても綺麗だった。

その彼氏かー。なんとなく顔をあげた時
バチッと目が合った
そのりょうとさんはかずき先輩同様 明るめの茶色の髪をセットしてピアスが何個かついていてでもその怖さをかき消すような、思わず見とれてしまうような顔をしていた。
カッコイイ。素直にそう思った。