セミの鳴き声がきこえる季節。
机に顔をふせ泣いているのは高校一年生の要 咲希。
「大丈夫だって!咲希ならまたすぐいい男みつかるから。」
そういいながら髪をなでるのは咲希の友達の岩佐 華。
「大丈夫じゃない~。いい人とかいないし~」
そう。私は大好きだった彼氏に好きな人がいるからと振られたばっかりだ。
「そんなクソ男の事は一旦忘れて明日は思う存分楽しむのよ咲希!!」

「花火大会なんて行く気分じゃないのに」
そう言った私に華は気を使うように
「なーんてね。いいの!無理しないで」