甘く、温かいドリンク

丸一日経っても、君からの返事はなかった。

私は、コーヒーすら喉を通らなくなってくる。

憂鬱な気持ちがあふれ、そのつらさから逃げるように仕事に夢中になる日々が続いた。
体重が減り始めた。


もう、今度こそ本当に、終わったんだ。 そう、受け止めるしかなかった。


仕方ないじゃないか!失恋ははじめてじゃない。どちらか一方の気持ちが天秤から落ちてしまえば、釣り合うことはできない。

いつかこんな日が来ても、私は君のことを嫌いになれないだろうと思っていた。
今、湧き出る感情は怒りだ。なにも、無視しなくたっていいじゃないか、そんなに子供じゃない、ちゃんと話しあって終わらせたっていいじゃないか。

怒りに任せて、君をののしり泣きながら寝る。
毎日、君を恨んで、泣きながら寝る。
スカートがぶかぶかに感じるようになってきた。肌も乾燥してることに気づいた。


私は、君が私に禁じた夜遊びをしようと決めた。

久々に男友達と飲んで、遊んで、カラオケにも行ってやろうとおもった。

もう私は君のものじゃない、手放されたのだから、禁じやしないだろう、と。


そう決めたら、その日はお昼ご飯が軽快に喉を通ったのだった。