SECRETプリンス

「おはよう、皆」((ニコッ

手を振りながら校門をくぐり、少しずつこっちに近ずいてくる。


この5人組は、今人気のアイドル。



『Sky Prrince』



何故か分からないけど、先月にこの学校に転校してきたんだけど、毎日車から降りて来るのは4人。あと1人がこの学校にいるのかは、誰も知らないらしい。


この5人のうちの2人は、私と同じクラス。
1人目は、柊翼(ひいらぎ つばさ)
小悪魔系男子らしい。
メンバーの中でもずば抜けて運動神経がいいらしく、テレビなどでも、アクロバティックをよくやるらしい。

もう1人は、相馬流星(そうま るき)
雰囲気からしてクール系男子。
演技が上手いらしく、よくドラマや映画に出演している。

私はアイドルになんて興味はない。

なのにどうしてこんなに知ってるのかって?

それは、私のお父さんがアイドルプロデュース
会社の社長で、何故かSky Princeの話をここ一週間ずっとしているから。

でも、私以上に知っているのが・・・・


「凛・・・・」
「なに?」
「やっぱり・・・一ノ瀬様カッコいい!!」


咲だ。


さっきまでは、興味ないですオーラを出していたけど、本当はこのグループの大ファンで、彼らを見ると人格が変わる。

因みに、咲の言ってた「一ノ瀬様」とは、このアイドルグループのリーダー、一ノ瀬空(いちのせ そら)
私達の1つ上の先輩だ。
大人びた雰囲気を持っており、何においても完璧。メンバーの柱になっている人物だ。


「ちょっと行ってくるね!」
「はーい」


こうなったら、誰も咲を止められない。

私は、群れの中に消えていく咲の後ろ姿を見届け、体育館へと向かった。