SECRETプリンス

咲の笑顔つきの言葉に、校門の前に群がっていた女子達は、逆らうこともできず道をあける。

こう言う光景を見ると思う。


女王だ・・・・


私と咲は、女子達の間を通って門をくぐった。


すると、


「きゃああぁぁぁあ!!!!」


それと同時に後ろの女子が悲鳴に近い歓声を上げる。

何気に振り返ると、門の前には黒い大きな車が一台止まっていた。

(きた・・・)

初めに運転席から男性が降りてき、後部座席のドアをゆっくりと開ける。

そして、中からは4人の男性が笑顔を貼り付けて降りてきた。


「きゃああぁぁぁあ!!!!!!」


女子達もそれを合図に、また黄色い歓声を上げる。