真心を あなたに





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会場は、色んな意味で盛況だったようで、後処理が大変だったらしい。


「お前、改めて有名人なんだよな」


同期のレンは苦笑する。


少し伸びた黒髪の彼は、

骨格から申し分なく整っており、

同い年には見えないほど大人びていた。



「…中身はなんにもねぇけどな。

名前が一人歩きしてるだけだ」



迷惑をかける、というと、

レンは「おいおいそんなつもりじゃねぇよ」といって、手をふった。



「…まぁ、このNOIR(ノアール)に集まる客で、まともな奴はいないしな」


独り言に近いレンの呟きに、

空鶴も同意の頷きをした。