真心を あなたに






赤いドレスを着たカンナが立っていた。


抜群のプロポーションを、これでもかというほどに見せつけるような衣装だった。


赤い唇が笑う。


赤い眼が笑う。


彼女の白い指先が空鶴の頬を撫で、顎をとらえた。



ゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねる。


そのまま舌がヌルリと入ってきた。


耐えきれず、彼女の腰元を抑えて離す。


カンナは不思議そうな顔をして再び近づき、

先ほどよりも優しい舌使いで、空鶴の唇を解いて、中に入ってきた。


その間も、彼女の別の指が胸元を這い、脇腹、下腹部へと移動する。



「ねぇ」


カンナはキスを終えると、

こちらを見つめながら、いつもの甘い声を出す。


耳元に口を寄せ、


「抱いてちょうだい」


言葉をこぼした。

その官能的で魅惑的な言葉と声に誘われるがまま、

アズはカンナを押し倒した。