地図と住所を頼りにしながら、

できるだけ起こさないように、静かな運転をした。


ちょうど30分ほど車を走らせると、彼女の家らしき建物をみつけた。


車を適当に止め、
再び彼女を抱き上げて歩き、

バックから鍵を拝借して、部屋の中に入る。


優しい香りが部屋中に広がっていた。



電気をつけ、奥のベットへと寝かせる。




そしてそのまま、ザッと周りを見渡した。

一人暮らしにしては広く、暖かい雰囲気の部屋だ。



とてもよく片付いている。



気配がしたのでみると、

彼女は寝返りを打ってこちらをむいた。