時代ってのは変わっていくもんなんだな、としみじみと思いながら、あれなんだかおじいさんの思考に近づいてると危機感を感じた。
「ひなた、おかわり!」
「自分で入れろ!」
「ケチ」
「うっせ」
うん。
チビ達の中にいたら、おじさんに見えるに違いない。
おじさん思考になっても仕方がない。
小学生ぐらいと高校生ぐらいなんだ。
ぐらいじゃねェけど。
……燿さんと成宮、はやく戻って来ねェかなぁ……。
結局二人の口喧嘩が終わったのは、みんなが夕ご飯を食べた後で、二人は冷めたご飯を食うことになった。
それを鼻で笑ってから、風呂入ってテレビを見て、寝た。
一人部屋を使わせてもらっているから、かなりリラックスができた…気がする。
朝になったら朝食が用意されてい……なくて、適当にパンを焼いて食べていると成宮がやってきた。
「高木、俺の分も用意してー」
「……自分でやれ、鬱陶しい」
「ちぇっ」と舌打ちをした成宮。
圭さんがいたら、圭さんにいろいろやってもらっているけど、圭さんがいなかったら不便だな。
でも早く帰ってきてほしいとは思わないけど。
帰ってきてほしいと願っているのは、チビ達。…燿さんが少しだけ。
圭さんは、うるさい。
アルバイトでここに住み込みで手伝っているんだけど、きっと、絶対。燿さんよりも立場は上だ。
燿さんより経営がうまい。
……そのことで燿さんが時々落ち込んでいるのは見なかったことにしている。
今は燿さんもチビ達も起きていない。
朝練がある、俺と成宮だけが起きている。
いたらいたで、うるさくて困るだけなんだけどなァ…。
