「い、いえ!!す、す、すみません!!ありがとうございました!」

い、言えた!ちゃんとお礼言えたっ!ずっと下向いちゃってるけど…


「全然。それよりクラス見えなかったでしょ?一瀬さん、A組だったよ。俺もA組!よろしくね!」

「えっ!?」

この人、私の名前を知ってくれてる!?
しかもクラスまで確認してくれて!!優しい〜。


どんな人なんだろ?顔見てみたい!!
あれ?なんかよく見えないなぁ…ていうかなんとなくだけど顔が赤いような…


「…っ!一瀬さん眼鏡やめたの?」

「あれ!?」

眼鏡がない!?うそ!さっきなくしちゃった?
「どうしよう…」

途端に青ざめる私。


「あっ。ごめん、さっきのせいで俺の制服に引っかかってたみたい。はい、どうぞ」

「あ、ありがとうございます!」