と、とりあえず出口を探すしか…


グイッ───

「わっ…!」

突然、誰かに腕をひっぱられた!!
どんどんすすんでいって…
あっ!光がみえた!!抜け出せる!と思ったのに。

「きゃっ…」

つまずいちゃった!こける…!!

「おっと!」


……あれ?痛くない。ていうかあったかい…
「!!!?」

だ、抱きしめられてる〜!?


「ふ〜。人多いね。大丈夫だった?」
と言ってくれた彼。

あ…抱きしめられてるんじゃなくて助けてくれたんだ。

「あ、あの…」

「あ!ごめんね。急に腕引っ張っちゃって、なんか一瀬さんが苦しそうにしてたからつい…」
とようやく彼の腕から開放された。