幼馴染の大変化と、思った以上に男子に慣れることができていないことに絶望………


ダメージを食らってノロノロと歩きながら五組の教室に入る。



「…どこ中?」
「あ〜私はそこで〜〜…」
「めっちゃイケメン多くない!?あそこ〜…」
「そうそう!私の彼氏が〜〜…」



教室の中はもう既に笑い声と、なんだか進んでる会話に溢れていて。


うう…っ眩しい……!


私より全然短いスカートに、メイクバッチリ決めてる女の子。
なんだかよくわからないものをジャラジャラつけてる男の子に、赤髪の男の子までいる!!



「ちょっと入りたいんだけど、いい?」


「、えっ、あ、ぁあごめんな…さ」



私が入り口で立ち止まっていたせいで通れなかったらしい男の子が当たり前のように私に話しかけてスッと教室に入っていく。


私の精一杯の謝罪も、聞こえたのかどうか…。



こ、こわい!
実はビビリな私は、
さっきまでのバラ色の妄想はどこへやら。



もう高校三年間、
誰も友達ができない妄想でいっぱいだ。




「あ、二葉!」



私の名前を、聞き覚えのある声が呼んだ瞬間教室がシーンと静まり返る。

え、嘘、私、何かした?
さっきから変な汗が止まらない。


「お前と俺全然、席離れてた。」




「へ、あ、そう。」



今はそれどころじゃないんだけど!?