「えっそうなんだ。続けないの?」



中学、味気ない生活ではあったけど楽しかった。



みんなが部活に一生懸命で、勝つことを目標にして楽しかった。




だけど、



「試合当日に、怪我しちゃったんだよね。」




「そう、なんだ…」



「うん、それでもうスポーツは激しくできなくなっちゃった。」





当日、試合会場に向かっている途中だった。




私の完全な不注意で、車と衝突。自転車に乗った私は、吹っ飛ばされて病院へ。




運のいいことに、命に別状はなかったけれど試合には出れなくて。
連絡も遅くなってしまったせいで、チームの動揺は大きかったんだと思う。




いつもなら負けるはずのない相手に僅差で負けた私たちのチームは、その日引退した。




私のせいじゃないよ、っていったチームメイトたちだけれど。


…完全に、私のせいだ。




悔しかった。まさか、バレーじゃいところで怪我をして、バレーができなくなるなんて。




私は、まだバレーが好きでーーー・・・





「でもさ、バレーのマネージャーになら、なれるんじゃない?」





「…え?」