キーンコーンカーン
やっと1日目の授業が終わる。
はー長い1日だったよ、ほんと。
「学級委員ー、
今日は資料作りの手伝いしてくれー」
「はーい…」
私、すごい不器用だけどできるのかな…
一緒にやることになるはずの田村くんを探してみる。
ってうわ!!すごい!!色んな人に囲まれてる!!!
老若男女…ってお年寄りはいないか、男子と女子、いろんな子が田村くんの先に集まっている。
人気者、なんだなぁ…それに比べて私はまだ友達1人…
ううん!そんなことで落ち込んじゃダメ!
「二葉、帰ろう」
「か、貝斗!!!!??」
いつの間にか隣に立っていた貝斗。
そうだ、幼馴染も一応いた…。
昨日は、目立ちたくなくて一緒に帰りたくなかった。
でも、貝斗は私の代わりに言いたいことを言ってくれた。
それなのに、もう断ることなんてできないよ…。
だ!け!ど!!!
「…ごめん、今日、学級委員の仕事」
