「そ、そうだよ!雪染くんの言う通りだと思う!!!」
「そ、そーね!そーよね!?」
「クールな雪染くんかっこい〜」
…え?
あの辛気臭い雰囲気が一転して、いつの間にかピンク色になっているクラスメイトたち。
女子のほとんどが顔を赤くしてうっとりと貝斗を眺めてる…
え、ええええ!?
ま、まさかイケメンだから許されるって言うの!?共学にいるイケメン…強すぎる。
一通り言いたいことは言えたのか、ふんとすこし怒ったように私やクラスメイトたちと視線を合わせないようにそっぽを向いている貝斗は、そんなこと気にしてない。
まさか、慣れてるのか…この状態に。
す、すごいと思いながらまだうっとりとしている女子を観察していると
「じゃあ俺もやろうかな」
遠慮がちに手を挙げてくれたのは、これまた爽やか系イケメン。
いつも気だるそにしている貝斗とは違う、にこやかな男子。
まだ決まっていなかった男子の学級委員も決まった!!!
「おー、田村、よく言った!!!!
じゃ、さっそく今日の放課後から仕事あるから頼むぞ~」
田村、くんって言うのか。
私まだ男子に慣れてないのに一緒に仕事できるのかな!?
