貝斗は、変わってなんていなかった。
あんまり表情が変わんないけど、色んなことを考えて、人の気持ちに敏感。
昔の貝斗のままだったんだ……
「ごめん、再会も突然で驚かせて。
だけど、これからは一緒にいられなかった分も俺にお前を守らせてよ……」
この胸のドキドキは、ただ貝斗が貝斗のままだったことが嬉しいからかな。
それとも、
「貝斗……」
それとも…
「二葉…」
ーーーーーちゅっ
「………………は?」
何かいま、私の唇に温かいものが当たった?柔らかいものが触れた????
いつの間にか、貝斗の静かな鼻息が聞こえてしまいそうなくらいの距離。
…ナニコレ!!!
「い、いま、いいい、いまの、き、きき、」
「ああ、キスしたけど?」
はぁあ!!!!??!?
