「ちょっ、ちょ、離れて!!!!」
「なんだよ、いきなり。」
「いいから!!!
私と幼馴染なことは内緒にしてっ。
貝斗といると目立っちゃう!」
「はぁ?なにそれ」
「私は平凡な毎日を送りたいの!
貝斗と幼馴染だなんて知られたら絶対友達できなくなるし、素敵な優しい彼氏も見つけられなくなる!」
私が必死にそう言えば、
ふーん、と不機嫌になったような貝斗。
「彼氏つくりたいとか、
なんか、二葉、生意気」
はい???
貝斗から出てきた言葉は思いもよらないものだった。
彼氏欲しいなんて、高校生の女子ならだれでも思うことだよ!
「な、なんで貝斗、そんなこと言うの…」
不思議だ。
変わってしまった貝斗が、宇宙人みたいになにを考えてるのかわからない。
