tear drops―人魚の住む街―


その日の帰り道
夏奈と美里、直緒とそれから界人の4人は一緒に帰宅していた
海理は早々と帰ったらしい

とぼとぼ会話のないまま歩き続ける

最初に口を開いたのは界人だった

「なんで海理ぼっち好きだとか、言うのかなぁ」

「1人好きだって言ってたしね…」

続けて直緒も口を開いた

「あたし、余計なこと聞いたかな…」

「別に夏奈が気にすることないわよ。」

「海理くん、ずっと怒ったような顔してるし。あたし彼の笑った顔見てみたいの。」

「つってもなー。そんなのレア中のレアでしょ」

「僕もそう思う」

「ま、難しいでしょうね」


4人揃って溜息をついた


「チャンスがあるなら宿泊学習の時だろうけど…あれじゃあなぁ…」

「僕何とか考えてみる!」

「あたしも!!」

「まぁ、私も少しは」

「よっし!んじゃ各自考えてくるってことで!」











そして、宿泊学習がはじまる。