グループを決めたその日から界人と直緒は海理にベッタリくっつくようになった
それはまるで昔からの友人だったかのように
「なぁ一緒に飯食おー」
「僕、今日コロッケパン!」
「うるせぇもっと静かに出来ねぇのか」
「あたし達も混ぜてー!!」
「夏奈ちょっと待ちなさい」
訂正
界人と直緒だけではなく夏奈と美里もだ
1人が好きだ、と自己申告した筈なのだが何故だろう。
考えても埒が明かないので既に海理は考えることを放置した。
「みっちゃん!宿泊学習もうすぐだね!」
「そうね」
「僕、こういうの初めてだから楽しみ!」
「え?直緒初めてなん?マジで?」
「うん!そういう界人は?」
「俺は何回も行ったことあるし」
「えーいいなぁ僕も行きたかったなぁ」
「これから行けるだろ?」
「まぁね」
いつの間にかウマが合ったのか180と150の身長差30cmコンビはとても仲がよくなっているようだ
「海理は?行ったことあんのー?」
「うるせぇぞ金髪。」
「ひっど!ひっど!俺聞いただけなのにー」
「…行ったことねぇよ」
「あ、え、そうなの?あーあれなんかな、隣町ではそーゆーのやってないのかな」
「別に。気にしてない」
急にしょんぼりしだした界人はドンヨリと1人ご飯をかきこんだ
「ね、海理くんって中学ん時どんな感じだったの?あたし凄い興味あるんだよね」
「別になんもない。ずっと1人だったからな」
しん、とその場の空気が重くなる
別に海理は気にしていないのだが、どうしたってこの良心の塊のような人たちは傷つくのだろうか。
