た い よ う

如月はバッとコッチを向き、
「マジで!?」
と言った。
「え、嘘とか言わないし…」
「マジ!?それならバンド出れるじゃん!?」
…大勢の前で弾くのは嫌なんだけどな。
如月の嬉しそうな顔を見ると、そんな言葉も言えなかった。
「あたしも入っていいん?」
「いいに決まってるやんっ」
如月の笑顔を見て、如月の為にベースを頑張ろうかなと思った。


自分の中に隠れた長谷川への想いに気付きもせずに…