キーンコーンカーンコーン


「つ、疲れたー!!」

やっと昼休み…

私は朝から体力を使い、疲れ果てていた


「菜月!!」


中学から親友のせっちゃんがニヤニヤしながら近づいてきた。


高校二年で残念ながらクラスは離れちゃったけど…


「遅刻したんだってー!こっちのクラスまで先生の怒鳴り声聞こえてたよ!」


(やっぱりそのニヤニヤはそれか…)


とりあえず言い訳として道に迷った事や男の子の話の話をした。

「へーあの茂みがそんなとこに繋がってんだ!あっ、でもその茂み幽霊出るとか噂もあるしあんまり通らない方がいいよー」

せっちゃんはまたニヤニヤした顔。


「幽霊とか信じてないし大丈夫だし!」


「ふーん、案外道を教えてくれた関西弁の男の子が幽霊だったりしてね!」

「はははは!まさかねー!」

私は笑いながらも男の子の言葉が少し引っかかっていた。


(俺の事みえるん?…か……ただの厨二病かよ!)


私はそれ以上何も考えなかった。